自然農園 森の土
渋柿は糖度が高くて美味しい品種が多いけれども渋抜きが難しい
柿はアルコール脱渋が美味しい
ドライアイスや窒素ガスで渋を抜く方法もあるけれど、家庭では難しいし、冷凍でも渋は抜けるけれど、解凍すると柔らかくなってしまうからこれもパス。 家庭で渋抜きするならアルコール脱渋が現実的です。それに、なんといっても柿が美味しくなります。お好みでウイスキーやブランデーで渋抜きすれば香り豊かな脱渋柿が食べられます。
柿の渋抜きは結構難しい
美味しい脱渋柿を作るには
渋抜きにかかる時間は使うアルコールの濃度と量、気温、柿の大きさや熟度、品種でも変わるため、それぞれの目安を知っておく必要があります。
地元でお馴染みの八珍柿は渋が抜けるのが早い品種です。
さて、樹上でしっかり色づいてから渋抜きをすると、とっても美味しい脱渋柿を作ることができるのです。が、しかし、それでは渋が抜けてから早目に柔らかくなってしまうので、通常、販売されている脱渋柿は日持ちするように、まだ青っぽいうちに収穫して渋抜きします。なので、当然ですが、味は今ひとつということになります。樹上で甘塾させた脱渋柿、食べてみたいと思いませんか?美味しいですよ〜
さて、中くらいの大きさの樹上甘塾させた八珍柿の渋抜きの目安です。
ヘタに渋抜き用アルコール(45度くらい)をしっかりと塗り、厚手のビニール袋に入れてからアルコールを4回くらいスプレーしてしっかり封入します。
気温が高めの9月下旬から10月上旬なら3〜4日で抜けます。10月中旬で4〜5日、気温が低くなる10月下旬から11月上旬なら5〜6日です。11月でも暖房している部屋なら4〜5日で抜けます。もし食べてみてまだ渋が残っていたらそのままラップして常温で1日おけば渋は抜けています。常温が心配な場合はそのまま冷凍して翌日解凍して食べれば柔らかいですが渋は抜けています。シャーベット状態で食べるのも美味しいですよ。カットしていない柿は袋から出して常温でさらに2日おけば渋は抜けます。
樹上甘塾柿の場合、渋抜きが終了すると柔らかくなりやすいですが、柔らかい柿も美味しいので、変化していく味を楽しんでください。硬めの状態を保ちたいならヘタを湿ったペーパータオルに当ててラップで包んで冷蔵庫で保存します。
高級脱渋柿 やおき柿
やおき柿は渋抜きに時間がかかる上に、脱渋中に柔らかくなってしまいやすいので渋抜きがとても難しく、干し柿用にしようかとか、栽培を諦めようかとも思ったのですが、試行錯誤を繰り返すことで、ようやく樹上甘塾させたものを脱渋することができるようになりました。樹上甘塾して脱渋したやおき柿は、しっかりと甘く、そして高級感のあるとても上品な味わいです。そして、柔らかくなってきたものは甘く滑らかで極上の舌触りへと変わります。
ぜひ一度食べてみてほしい柿です。
高級脱渋柿で知られるやおき柿