肥料・農薬・除草剤を使わない

森の土の自然栽培

 自然栽培って何ですか?という問いに答えるのは難しいのです。それは自然栽培という言葉がまだ新しく、その定義が曖昧なためです。自然栽培を提唱したのは、奇跡のリンゴで知られる青森のリンゴ農家、木村秋則さんです。木村さんは肥料、農薬、除草剤を使わない栽培手法、自然栽培をとおして地球環境に貢献するとともに、農業の未来を切り開こうということを提唱しています。

 テレビ番組や映画、そして本でも紹介されていますが、木村さんは最初、「自然農法・わら一本の革命」を著した自然農法の祖、福岡正信氏が提唱した自然農法によってリンゴの無農薬栽培に取り組みました。しかし、それは哲学的、思想的なもので、具体的な栽培手法を示したものではなく、木村さんは様々な試行錯誤を繰り返したものの、リンゴの木々は年々弱り、収入もなく、借金まみれになりました。

 ある晩、失意のどん底から人生を終わりにするために、木村さんはロープを携え、岩木山の森に分け入りました。森の中でロープをかけるのに良さそうな木を探していると、なぜかリンゴの木(どんぐりの木が暗がりでリンゴの木に見えたそうです)がありました。その木のあまりにも美しく立派に育っている姿、そして周りの木々が、自分のリンゴ畑のボロボロになったリンゴの木々とあまりにも違うことに気づきました。なぜこの森の木々は農薬も肥料もやらないのにこんなに立派に元気に育っているのだろう。その時に気づいたのが足元の土の柔らかさでした。土がふかふかしているのです。土を掘り返して見ると、ツンとした何とも良い香りがします。その土は木村さんのリンゴ畑の土とはまるで違ったのです。これだ!と木村さんは思い、すぐさま岩木山を駆け下りると、自分のリンゴ畑に行って土を確かめました。それから木村さんはリンゴ畑の土を岩木山の森の土と同じにするために土づくりの取り組みを始め、数年後、見事無農薬でリンゴの収穫を果たしたのです。

 森の土を畑に再現する取り組みこそ自然栽培の本質だと「自然農園森の土」は考えています。

清浄な土壌が健康で風味豊かな野菜や果物を育みます

  森林では毎年繰り返し地表に積る落ち葉や枯れ木・枯れ草などを、主にキノコ菌が分解して育ち、それらが多様な土壌微生物間で循環利用されることで清浄で豊かな土壌生態系を作り出しています。
 森林の多様な土壌微生物が作り出す代謝生産物は、森の木々に利用され、活力を与えていると想像されます。それは、最近人の健康に大きく関係するものとして急激に研究が進み、話題となっている腸内フローラ(人の腸内の微生物群)が人の健康に大きく関係しているのと同じだと考えると理解できます。
 また、清浄な土壌には菌根菌などの根部エンドファイトと呼ばれる菌類がたくさん存在し、木や草の根と共生していることが知られています。 これらの菌類は、土壌深部まで菌糸を伸ばし、地中から養分やミネラルを植物に供給するものや、病原菌の侵入をおさえるものがあります。
 最近では、ほぼ全ての植物がそれぞれの種や個体に適合した根部エンドファイトと共生できることがわかってきました。
 植物と菌根菌などの菌類との共生の歴史は、はるか数億年前、根のない水生植物に土壌菌が共生することで根の代わりとなり、陸上に生活圏を広げたという説もあります。
 根部エンドファイトを始め、多様な土壌微生物は森林の清浄な土壌にはたくさん存在しますが、化学農薬や化学肥料を多用して、土作りを怠っている農地にはほとんど存在しておらず、これらの土壌微生物の農業分野での活用が期待されています。
​ 野菜の風味や栄養は、土壌環境によって変化します。例えば山菜の豊かな風味は、自然な土壌環境で育まれていますが、畑で肥料を与えて育てると本来の味を失います。豊かで清浄な土壌環境の中に根を伸ばし、肥料を与えることなく微生物と共生して育った作物は、山菜と同様にその作物本来の風味を取り戻し、健やかに育ちます。

 「自然農園 森の土」では、もみがらや刈草、廃菌床(キノコを栽培した後の培地、森の土では新潟県産杉おがこと米ぬかで作られた廃菌床を土作りの最初の資材として活用)などを使い、キノコが生える清浄な土壌を育み、様々な菌類との共生により野菜や果物が健康で風味豊かに育つ環境を整える森の土独自の自然栽培に取り組んでいます。 

健康でおいしい野菜が育つ環境をつくる
新潟市江南区沢海の農地

 肥料 農薬 除草剤を使わず、清浄な「森の土」を畑に再現することで、あらゆる野菜が健康で美しくおいしく育つ環境づくりをするために、たくさんの時間と手間をかけています。

農薬 肥料 除草剤を使わない奇跡の果樹園をつくる
新潟市西区五十嵐の農地

 周囲の「無謀」という声をよそに、松林になっていた海岸砂丘の耕作放棄地の松を切り倒し、ノイバラを引き抜き、アンズ、ウメ、スモモ、プラム、アーモンド、モモ、リンゴ、ブドウ、などの苗木を植えて、農薬、肥料、除草剤を使わない「奇跡の果樹園」の造成に取り組んでいます。

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